「医者になったのに良いこと全然ない」
「失敗ばかりで指導医から怒られる」
「同期はどんどんスキルアップしている」
「もうやめてしまいたい!!」
ノマドドクターtorichanです。
医者をやっているともう医者をやめてしまいたいって思うときありますよね。
医者の仕事をやめたくなってしまった研修医の先生に是非読んでほしいです。
目次
どうして辞めたいと思ってしまうのか
努力して勉強をして大学入試に受かり、
単位を取って進級し国家試験を乗り越えて医師になったと思います。
医師は社会的信用も高く、素晴らしい職業の1つであると思います。
しかし、負担の大きい仕事の1つです。
初期研修医の3割がうつ状態になっているとも言われています。
研修医でメンタルブレイクしてしまうのには
以下のような要因があると思います。
肉体的負担が大きいことが考えられます
具体的な例として、
・朝早くから出勤し場合によっては昼ごはんも食べられない
・日付が変わる頃まで職場で過ごす
・家に帰っても夜中にオンコールで呼ばれることもあり、肉体的な負担が大きい
・当直で生活リズムが狂う
などが考えられます。
精神的負担が大きいことが考えられます
具体的な例として
・人の生命を扱う仕事なので責任が重い
・患者さんや家族の対応に疲弊する
・今やインターネットの口コミ欄で個人攻撃される
・人格の崩壊した時代遅れのパワハラ指導医がいる
が考えられます。
研修医を辞めたくなったときの体験談
僕も初期研修医のときにもう辞めたいって思った経験があります。
救急をローテーションしている時期でした。
当時は朝6時前に病院に行き夜は24時過ぎまで病院にいるという生活をしていました。
肉体的にもしんどかったんですが、さらにしんどかったのが、
指導医がパワハラDr.だったことです。
「使えねえな」「できねえならお前が死ねよ」
「(まだやったこと無い手技なのに)いちいち聞かずにやってみろ」
とか言ってくるタイプの先生だったんですね。
あなたの職場にもいますか?
失敗して指導医に怒られる不安と、
患者さんに不利益が被るんじゃないかという不安が一度に襲ってきました。
患者さんの利益不利益よりも、
いかにして指導医に怒られないようにするかを考えてしまっていました。
そんな環境の中で、
「あれ自分って何やってるんだろ」「医者楽しくないな」
「同期は平気なのかな…」「こんな辛い思いして給料って見合ってるのかな」
と思うようになりました。
なんとか頑張って仕事に行くけど頭の中真っ暗みたいな日々が続いていました。
もともと自分は割と明るい性格で感情を表に出さず、
愚痴とかも言えないタイプの人間でした。
頑張って続けていましたが限界を迎え、
ある日、同期に「もう医者やめようかな」って言ったんですね。
驚いた同期が心配してくれて話を聞いてくれたんです。
その流れで先輩Dr.にも話を聞いてもらって、
そのうちに少しずつ気持ちが楽になってきました。
先輩Dr.も同じ時期に医者を辞めようと思っていたという話も聞けてもっと気持ちが楽になり、
肩のちからが抜け真面目に考えすぎるのはやめようと思えるようになりました。
この職場で一生働くわけでもないし、
僕は精神科になるつもりだし…
後期研修先や後期研修中に行うバイトのことを考えようと思いました。
後期研修先病院やバイトの資料を眺めることが、
自分にとっての精神安定剤、モチベーションになっていました。
すると徐々に視野も広がり肩の力も抜け気持ちも楽になってきました。
僕の経験から伝えたいのは
1.真面目に考えすぎない
自分の辞めたいという気持ちは自分がおかしいのではなく、
労働環境や労働条件的に辞めたい気持ちが出てくるのは普通なことです。
多くの人が残念ながら同じ経験をしています。
2.辛くなったら周りに相談する
周りに相談することで、気持ちが楽になります。
自分以外にも似たような悩みをいだいている人はいたんだなと思います。
自分の中だけで悩んでいたときよりも視野が広がります。
3.職場を変える
初期研修の段階で医師という職業を辞めてしまうのはリスキーです。
初期研修だけが医師人生の全てではありません。
初期研修後に職場を変えることを考えましょう。
ただどうしても初期研修中に職場を変えたいのであればその方法もあります。
研修を一度中断してしまうのも手段の一つです。
まとめ
研修医やってれば誰しも辛いって思うことはあります。
研修医の3割がうつ状態と言われています。
今悩んでいる先生方が悪いわけではないです。
職場環境を見直しましょう。
真面目に考えすぎないようにしましょう。
いっそ今の環境を変えることも考えましょう。
ちょっと余裕が出てきたら将来のことを考えると気持ちが楽になりますよ。